「よなよなエールがお世話になります」を読みファンの作り方・チームの作り方を考える

都内ではない地方企業の仕事も以前からいくつか担当しているのですが、勉強も兼ねてこちらの「よなよなエールがお世話になります」という書籍を読みました。クラフトビールの先駆け「よなよなエール」や「水曜日のネコ」「前略 好みなんて聞いてないぜSORRY」などの、独自路線の商品を展開してビール業界に旋風を巻き起こす企業のお話です。

ちなみに僕は「水曜日のネコ」が好きです。

ヤッホーブルーイングの転落と復活の物語

「よなよなエール」という商品が発売したのは1990年台後半、地ビールブームに乗り順調な滑り出しをした株式会社ヤッホーブルーイング。

しかし地ビールームが終わると一挙に転落、作りすぎてしまったビールを捨てることになり、従業員は去り、赤字は続き・・、という会社の成り立ちから転落、そして復活劇から現在に至るまでを記した社長の井出さんの著作です。

「ファンは100人に一人でもいい」

本書の中で特に今回学びのある部分が「ブランドのファン形成方法」「チームの作り方」です。特にブランドイメージの創出は難しい部分で、大手のビールメーカーがひしめく市場で、他とは一線を介したデザインを展開し、ラガービール中心の市場において、クラフトビール・エールビールという新ジャンルを切り開く(市場自体を作った)手法というか、紆余曲折の努力と工夫の話が大変勉強になります。

特に「ファンは100人に一人でもいい」というセリフは割と序盤の章で出てくるのですが、一般受けを狙った商品ではなく、必要とする誰かに確実に届けて心をつかみリピーターになっていただける商品作りが根底にあったのです。

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こういったターゲットや戦略の話をするときに「ニッチな分野を攻めよう」といった話が出てきますが、単純に誰もいない分野を攻めるのではなく、新しい需要やカテゴリーを作り出すべく揺るがぬ理念を持って商品を作る、そしてそれを理解していただく「100人の中の一人」のコアなファンを掴んでいく事が必要です。

本気で商品を売るために工夫と努力を惜しまない

楽天のショップ・オブ・ザ・イヤーを受賞した際に仮装して登場したり、メルマガにありえない割引や長ったらしうんちくを書いたり。「知的な変わり者」というテーマで、様々な工夫を凝らしてブランドの認知を広げるための策を体を張っても実践していきます。

キンコン西野さんの「革命のファンファーレ」の中にもあったのですが、「努力量が足りてない努力は努力ではない。誤った努力もまた努力ではない。」「作品の販売を他に委ねるな。それは作品の育児放棄だ。」というメッセージ、これらと同じ事をヤッホーブルーイングは実践していたんですね。

キンコン西野さん「革命のファンファーレ」を読んで感じた3つの重要ポイント #革命のファンファーレ

 

必ず仲が悪くなる混乱期がある

本書の中で取り上げられるチームの作り方に「チームビルディング」という理論があります。そしてその前段としては、意見の違いから去ってゆく仲間たちをたくさん見たという背景があります。

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自分自身も妻と友人と3人はじめた事業で、多くの方から「一緒に始めたのに、いつか仲が悪くなってしまた」という話を耳にタコができるほど聞きました。

幸いなことにウチは今も一緒に毎日仕事をして、少しづつ仲間も増えています。一方で過度に丁寧にやり取りし過ぎで本音の話ができていないかなと思う節もあり、チーム化というのは一筋縄ではいかないもですね。クリエイティブのチームの作り方は千差万別で、それこそ船頭に立つ人間の手腕が問われます。悩むんですよね。

「僕にできることは、あなたにもできる」

立ち上げから挫折・失敗、苦労を経ての現在の成功、そういったドラマを垣間見ることができ大変勉強になりました。

最後の章で「僕にできることは、あなたにもできる」という言葉。別のステージ・壇上に立っているすごい人達に、自分も追いつくことができるぞ、やればできるぞ、というメッセージ。神様ではなく、みんな悩み苦しんで努力して必死でやってきたんだぞ、という強烈なメッセージにしびれました。とても良書です。

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