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「マイケル・ムーアの世界侵略のススメ」で海外のいいとこだけ見てたら隣の芝生は青いどころの騒ぎじゃない

ちょっと仕事の調べ物でヨーロッパの事を調べていたら、マイケル・ムーア監督の映画「マイケル・ムーアの世界侵略のススメ」が面白いとの評判だったのでAmazonのPrime Videoで視聴。

Prime会員ならタダで見ることができます。

世界の他国の良いところを盗んで、アメリカに取り入れよう!

アメリカの世界侵略の新たな一手として、各国の「いい常識」を盗んで自国のものにして、新たな侵略をしよう!と「ボウリング・フォー・コロンバイン」で有名なマイケル・ムーア監督が意気揚々と世界各国を取材するドキュメンタリー映画です。

例えば「イタリアの有給制度」「フランスの給食」「フィンランドの学力」「スロベニアの大学」「ドイツの歴史教育」「ポルトガルの麻薬対策」「ノルウェーの刑務所」などなど、各国の「素敵なところ」が紹介されます。

隣の芝生は青く見えるが

この映画を見て、正直な感想は「ヨーロッパの国すごい、日本遅れすぎー!」という隣の芝は超青いぞ的な感想。実際には各国の仕組みには利点も欠点も当然あると思うし、日本にその制度があう・あわないは当然あるのはわかります。

ただこの映画ではひたすら「長所」だけを紹介していきます。インタビュー形式で各国のシステムをとてもわかりやすく説明しています。マイケル・ムーアが監督なので後半は多少政治色が強い話題が増えていきますが。

自分たちの国は遅れているのか?

世界一学力の高いフィンランドの教育システム

例えばフィンランドでは宿題を廃止し、子供が伸びのびと遊べる環境を作り、私立高はほぼなくして全て国公立だけに。すると学力はどんどん向上して「世界一頭のいい国」になった。

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学校の授業時間も日本よりも短く、最寄りの公立高校に通うことができる彼らは自由工作や芸術を楽しむ時間をたくさん持ちながらも、たくさんの語学を操ることができ、レベルの高い知識を持っている。

日本の教育と全然違う!

と思うわけですね。日本は宿題を毎日のように出し、塾に通い、私立高を目指して勉強を重ね、受験の合格を目指す。私立校に行ったら大人と同様に電車に揺られて登校、ペーパーテストで大学の攻略を目指し、それでも英語は喋れず・・。

そう、フィンランド最高って思うじゃないですか。実際には消費税が24%と高かったり失業率が高かったりと、その国独自の問題は大なり小なりあると思いますが、あくまでこの映画では「いい部分」のみにフューチャーしています。是非日本にも取り入れて、侵略してほしいですね。

刑務所が快適すぎるノルウェー

2chまとめなどでたまに見かけたことがある「快適すぎる刑務所」のシステムを持つのがノルウェー。

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島の中で囚人たちは生活することで自由を制限されていますが、一人一人に建物が割り当てられてそこで生活しています。遊び道具や趣味の道具、PCやジムなどもあります。島内では看守と談笑しながら仕事をして遊びや勉強をする、まるでリゾート地のような暮らし

日本の普通の生活のほうが貧しい!

と思うわけですね。日本は6畳一間のアパート暮らしで安い賃金で朝から晩まで働き、遊ぶ時間も金もなく・・。

そう、ノルウェーって最高だと思うじゃないですか。死刑もなく最大でも21年の懲役です。人権をもっとも重んじる国であるが故であり、2011年に77人が殺された大量テロ事件の容疑者も21年という判決です。

ノルウェーの再犯率は各国の中でも抜きん出て低いようでこのリゾートのような受刑システムが「犯罪者を減らす」ために役立っているという結果です。罰則や禁固刑で囚人に苦しみを伴う各国の対応とは真逆です。

ただ自分が被害者の親だったら許せるか、これが最大の焦点ですね。ただ自分たちの家族が被害にあったのに当の犯罪者が犯罪のおかげで悠々自適なリゾート生活を送っていると考えたら・・。感情的には穏やかな気持ちではいられないのかもしれません。

 

それでも、今の日本よりは

「隣の芝生は青い」という言葉通りで、他所様のいいところばかり見ていると、自分たちの国がどれだけ古臭く遅れているのかを考えさせられます。それが狙いなんだろうなと思います。

従来のシステムを大事に大事に育てて、皆々様の様々なクレームに丁寧に対応しつぎはぎを重ねている今の日本の各システム。思い切った見直し時期が来ていることは間違いないですが、そもそも国民側ももっと柔軟に考え、他人(国)に頼りすぎず、他国の実例を参考に勉強して最適解を考えていかないといけませんね。考えさせられるおもしろい映画でした。