「アタマのやわらかさ」とは視点を変え・組み合わせを繰り返す「編集」作業である

今日の読書はこちら。「アタマのやわらかさの原理。クリエイティブな人たちは実は編集している」です。

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「アタマのやわらかさ」って何?

いきなり本書と関係ない話なのですが、家の小学校2年生の長女が来年3月に公開するドラえもん映画のイラストコンテストがあるのですが、応募のはがきを持ち帰って見せたらやりたいと。オリジナルの生き物を描いて送る投稿作品企画です。

発見!月の生き物イラストコンテスト | 『映画ドラえもん のび太の月面探査記』公式サイト

うちの娘はあーだこーだと悩んだ結果、描くと決めたネタが「お月見うさぎ」です

待て待て待て絶対採用されないだろう!何てオリジナリティのないアイデアだ・・。子供のくせにアタマが硬すぎだろ、と。

情報はアタマにたくさん入っていないと活用できない

物事を編集・考えを組み合わせる際に、大切なのは脳内の引き出しに「使える情報が頭の中に入っているか」という点。Google等で検索すれば多数の有用な情報はすぐ出てきますが、それは自分の体験として頭や体にもっている情報ではないため、脳内の編集という工程ではうまくつかえないと。

確かに経験として蓄えた情報は付加的な前後左右の情報も含めて「活きたネタ」として使えますよね。

前述の「ドラえもんコンテスト」の話でいうと、子供には圧倒的に持っているネタが少ないので「何でもいいんだよ」とフリーにやらせると意外と何もできない、という事が往々にしてあります。

「編集」の定義自体の視点を変えれば、違う景色が見えてくる

そういえば編集関連の本を以前読んだなと思ったら「魔法をかける編集」という本を読んでいました(Kindle版安い!)

「魔法をかける編集」という本を読み、地方企業のウェブサイトの仕事を考える

 

本書では「編集」という言葉を、いわゆる雑誌等の文字の「編集者」だけではなく、広義の意味で「プロジェクトを立案し動かす立場」で解説しています。

メディアとはコントロール不能な存在ではなく「ローカルメディア(あなた・自分自身)」と定義することで、発信可能・コントロール可能な媒体となる、という考え方です。自身の商品をメディアと考え、揺るがない「ビジョン」をもち目先の数字に惑わされない「謙虚」さを持っていくこと。先を行きすぎずに「利用者の半歩手前に届くものを作ること」など、

と自分のブログ記事でメモしていましたが、こちらの書籍では編集=「プロジェクトを立案し動かす立場」と書いています。

言葉の定義に正解不正解はないのですが、いずれも編集=文字を直したり書籍を作る、といった狭義の意味ではなく、もっと広義の意味で捉えていますね。面白いです。

「アタマのやわらかさ」「視点を変える」「組み合わせる」=「編集」=「プロジェクトをデザインする」と考えると、企画やディレクションの仕事はもっと違う景色が見えてきそうです。

うちの会社の「ウェブサイトを制作する」という仕事も、もっと違うステップに押し上げられる事もできますね。そのためにはもっと経験と知識を貪欲に(親子ともども・・)です。

わかりやすく良書でした。

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