イラスト販売方法のご紹介。ストックフォト・無料サイト・自社サイトなど販路の使い分け戦略

うちの会社「チャフフレア」ではオリジナルのイラストも制作しています。うちのデザイナーたちは割と器用なので、可愛い系からスタイリッシュな絵柄まで描けます。テイストとしてアクが強くないのが特徴で、それは「いいところ」であり「悪いところ」ではありますが、その中の一つのイラストシリーズを販売しています。

ありさちゃんがいく!」というイラストで、今回はこのイラスト販売の内容を少し紹介していこうと思います。

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arisago.com

オリジナルイラストで儲けていく方法

と大げさに言うほど儲かってません(笑)。なのですが様々な実験としてチャレンジしています。イラスト販路としては以下のような形で複数のサイトを持っています。

  • ストックフォトサービスでの販売
  • 無料サイトで配布を行い広告収入
  • 自社の有料販売サイトでの販売

それぞれご紹介していきますね。

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ストックフォトサービスでの販売

ストックフォトとはいわゆる写真・イラストの販売サービスです。代表的なところだと「PIXTA」「Adobe Stock(旧フォトリア)」「shutterstock」「iStock(getty images)」などがあります(他にもたくさんあります)

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これらの販売サイトにイラストを登録するとユーザーがダウンロードするたびにインセンティブが発生いたします。それぞれのサイトともに利用者が多いので、こちらがわの営業努力が最小限で販売数が稼げるのが特徴ですね。高解像度データやイラストレーター形式のベクターデータ販売を行っております。

無料サイトで配布を行い広告収入

一方、下記の「ありさちゃんがいく!」ですが、自分たちでサイトを制作しイラストを無料配布という形にいたしました。

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配布イラストのデザインはストックフォトにアップしているイラストと同じものです。ただしサイズは300pxと小さめのサイズにしております。個人利用想定でブログなどのアイキャッチに使ってもらう想定です。

イラストのダウンロード自体は無料ですがサイトには広告が貼ってあり、その広告から収入が発生いたします。

自社の有料販売サイトでの販売

さらにさらに自社で独自の販売サイト「イラストショップ ネコノテ」をオープンしました。

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最近はCMでも話題のBASE(無料でECショップが解説できるサービス)で用意した販売サイトで、いわゆる「データ販売」にも対応しています。

購入者に対しては自動返信メールにてダウンロードURLが送られるため、配送手続き等のめんどくさい手続きはありません。

このサイトでは「高解像度のデータ」「イラストレーター形式のベクターデータ」を販売しています。さらに各ストックフォトサイトとは差別化を図る意味で、イラストを複数盛り込んだセット販売形式をとっております。

戦略的にデータを使い分けて販売

さて、上記のように販売チャンネルを分けているのには理由があります。イラストは高品質であるだけでなく利用価値の高いイラストを大量に作成して、販売していく必要があります。

その際に大切なのは「販売努力(営業)」「利益」「人的コスト」を考えていかねばなりません

まず「販売努力(営業)」ですが、自分たちでイラストを描いて販売する場合。もっとも簡単なのがストックフォトサービスで売ることです。大きなプラットフォームなので、そのサイト自体の知名度やSEO的な面でかなりのアドバンテージがあり利用者の目に留まる確率が高いです。

ただし「利益」は非常に低いです。大きなショッピングサイトに卸している感覚なので数は売れますが中抜きの費用はかなり取られるイメージです。

一部のイラストを無料配布するメリット

そこで考えた対策として一部のイラストを「無料で配布」する作戦です。最近はフリーミア戦略で、書籍をブログで全文公開したりするケースも多いですね。イラストだと有名な「いらすとや」は全て無料配布イラストとして配布し、自社サイトの広告で儲けています。

PIXTA等で販売中のイラストデータをそのまま無料化する形ではなく、もっと「小さいサイズ」を無料化することに決めました。仮設としては「PIXTA等でお金を出して買う層」と「無料だからダウンロードする層」は明確に分かれると考えたからです。

実際に購入者の大半は「月額定額制プラン」での購入ユーザーです。仕事でイラスト素材が必要な方たちが会社として契約している定額制プランを活用して購入しているという仮定です。

一方で「無料だからダウンロードする層」は、個人ブロガーなどが中心でダウンロードしていると考えています。特にアフィリエイト系などランニングコストを抑えて利益を出したいと思っているブロガーの方はフリー素材を探しているユーザーです。

つまり一つのイラストデザインで両ユーザーを獲得するためには有料と無料を差別化する必要があると考えました。もちろん無料素材をサイトで見て、その後ストックフォトサイトで高解像度を買うという流れも確保しています。

利益が出にくい構造を変えていきたい

ただしこの「ストックフォト」「自社サイトの広告収入」は利益率は低く長期戦で徐々に利益を積み重ねる形です。なかなかパンチの効いた利益は出ません。

そこで第三の販路として「自社の有料販売サイト」と立ち上げました。特徴としては「アクセスは少ないが、売れたときの利益が大きい」です。大手ストックフォトに比べると人目には付きづらく、どうしても集客・SEO的には後手に回ります。

ただし、値付けも販売内容も自分たちでコントロールができるので、ストックフォトサイトと差別化を図ることができます。例えば今は「たくさんイラストが入ったセットで、最も安いよ」という形で売っています。

まだまだ販売数は少ないですがやはり利益は高いです。ちなみにBASEは月額利用料自体は無料ですが、販売費が確定した際に数%引かれます。それでもストックフォトサイトに比べるとかなりの利益率の差があります。

それぞれのサイトで売上を伸ばすことが相乗効果を上げる意味で必要

それぞれのサイトで、売っているイラストは基本的には同じデザインなのですが、販売形式・サイズ、数量などが異なりターゲットを分けています。

ただし最終的に一般の方が見るのは「私達が作ったイラスト」の形になります。どのサイトを経由して使ったイラストであるかはさておき、いずれも「広告塔」になってもらえる可能性は非常に高いです。

なんだかんだでイラストのバリエーションは多くないと勝負にならない

メイン事業のウェブサイト制作がどうしても業務の優先事項になり、イラストは空き時間などの作業になってしまうため、絶対量の不足が問題です。がっつり時間をさけるほどプロジェクトの利益は出ていないので。

表情や服装・キャラなどでパターンを増やしていますが、やはり全体のバリエーションはまだまだ足りません。「いらすとや」さんのすごいところは、イラストながらバリエーションの豊富さですね。メジャーポーズはもちろん「どこで使うの?という」ニッチ部分まで全網羅的に抑えているので、どんな場面でも使うことができるため、無料イラストの世間シェアをがっちりおさえて離さない形です。

というわけで課題としては「バリエーションを増やす」が再優先事項ですね。

オーダーイラストなど、デザインやイラスト受注のフックに

そして更に、利益率の高い商品しては「オーダーイラスト」になります。ありさイラストをベースにクライアントごとに独自デザインを作成する方法です。

この場合は個別問い合わせ&見積りになりますので、より利益率の高い受注の可能性が出ます。この部分はとても伸ばしていきたいと思っています。

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arisago.com

というわけで、オリジナルイラストを活用した販売方法のご紹介でした。参考になれば幸いです。まずはご覧なっているブロガーの方、ぜひ使ってみてください!下記が無料配布ページです。

arisago.com

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